また自分の居場所が増えた。ドメインを取得するだけで、簡単に心の別荘を手に入れられる。このブログは日々の雑多な感情をラフに書き残す場として愛用してゆこう。
仕事で記事を書き、フレーズが思いつく度にラップのリリックを書き、頻繁にLINEやTwitterで誰かと言葉を交わす。その上で日記ブログを始めることにした。
もう10回以上は挫折したエレキギターと同様に、ブログも続いたためしがない。おそらく、何者でもない自分が晒されてゆくことに耐えられなかったのだろう。人間としての薄さは、言葉を並べればすぐに暴かれてしまう。
防衛本能をいかんなく発揮した私は、人間として厚くなる努力をするのではなく、薄さを隠すことにした。手っ取り早いその場しのぎの対応を選ぶ甘さこそが、薄っぺらい人間性を露呈させるとはさして考えずに。
Twitterのプロフィールは無難に整え、ツイート欄には無難すぎる読了記録だけが積もってゆく。コレはコレで良い。だが、自分という人間の輪郭がぼやけすぎていると、つまらない。自分を1ミリも晒すことのない言葉はどれだけたくさん並べても味気ない。
少しでも形ある自分になるために、今年は新たな取り組みを密かに進めている。種をまいてから芽が出るまでには時間がかかるのが難点。やりたいことをやるために、汗や悔し涙で必死に水をやっている状況だ。
最近は「一流の思考より三流の行動」という好きなラッパーのリリックが以前よりも刺さるようになった。当たり前だが、目的地に到達するには進むしかない。現在地を見失わないためにも、自分のことや日々の感情をどこかに残そうと思った。
別に文章にこだわる必要はない。自分らしさをチルいビートやシャレオツな写真で発表できるのならそうしていただろう。しかし、自分が日常的にできるのは文章を書くことくらい。消去法で手に取った選択肢を大切にしてゆく。
誰かに評価されるためではなく、自分が自分を知るために書くのならブログも続けられるかもしれない。あわよくば、何者でもない事実を書き散らすことによって、何者かになれるのではないか。無意識と有意識の狭間、午前4時に脳内を我が物顔で練り歩くアイデアを勢いで形にしたのがこのブログだ。
さて、ハロー世界! ぼちぼちゆきましょーう。